種牛とは 美味しい霜降り和牛肉を作るために
種牛は、「たねうし」と読みます。種牛とは、優秀な仔牛を取るために、雌牛に精子を提供する雄牛のことです。
種牛は普通、8歳ごろが精液採取のピークです。ただ、優秀な牛では16歳ごろまで現役である牛も以前はいました。
多くの種牛は引退とともに、処分されます。
現場後代検定とは 美味しい霜降り和牛肉を生む種牛とは
優秀な種牛であるのか、検定を実施しています。その一つに「現場後検定」というものがあります。
一頭の種牛候補牛につき産子15頭以上(去勢でも雌牛でも可)を肥育し、その枝肉成績をもとに、父親である、種雄候補牛の遺伝的な能力を判定します。
判定する子牛の出荷月例は地方によって異なるようですが、兵庫県では、
「原則として1種雄候補牛あたり16頭の検定肥育牛を用い、うち8頭を県 の施設で、残り8頭を農家で肥育。検定肥育牛の出荷月齢は去勢牛で約30か月 前後、雌牛で約32か月前後であり、県の施設または肥育農家における通常の出荷月齢で よい。また飼育管理は各々の施設の通常の飼料給与法でよい」とし検定しているようです。
検定肥育牛の評価 美味しい霜降り和牛肉とは
検定肥育牛を評価し、父親の能力を「育種価」として算出します。
検定肥育牛には、餌を与え、肥育し、出荷時期30~32カ月(出荷月例はまちまちであるが一般的なものとしてこの月例として示します)を迎えた牛は屠畜所で、屠殺されます。
その肉を評価していきます。
枝肉重量
枝肉の重量はどの程度かを評価してゆきます。
枝肉重量とは、肥育牛を屠殺し、皮、内臓、頭、足の先端を除いた重量のことです。
枝肉市場ではこの状態でセリにかけられます。
脂肪交雑
脂肪交雑とは、筋肉の中に入りこんでいる脂肪のの程度を示すものです。一般的に「霜降り」「サシ」と呼ばれているものです。枝肉市場では「BMS」と呼ばれ、その度合いは1~12番で格付けされます。
脂が細かく入っているものほど格付けは高くなります。
まとめ
日本では、優秀な仔牛を生む可能性を持つ雄牛を種牛として、大切に育ててきました。
現代ではその品種は膨大なものとなっていますが、大きく分けると
田尻系、菊美系、茂金系、 藤良系、 気高系の5つに分けることができます。
田尻系は、中土井系、但馬系とも呼ばれますが、効用ばれるのは、但馬牛自体が全国黒毛和種の血統に多大な貢献をしたからなのだと思います。
但馬牛といえば、日本三大和牛に挙げられる、神戸牛、松坂牛の素牛としても有名な牛です。
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