肥育 美味しい霜降り和牛肉を作る
肥育農家は牛を飼うとは言わず、牛を作る、といいます。
これは、血統のわからない牛を購入し、餌を与え、普通に飼っていても美味しい和牛はできないことを意味します。
ここで血統と書いたのは、普通の牛を購入してきても、サシはそれほど入りません。
但馬牛という特殊な血統の特徴が色濃く出ているからこそ、美味しい霜降り肉ができるのです。
ここでは、肥育とは何をするのかを書いていきます。
プロの肥育農家はどのようにして、理想の肉を作ろうとしているのかを知り、それを受け取りお肉を食してもらいたいと思います。
仔牛の購入 美味しい霜降り和牛肉を作る
繁殖農家は種付けをして生まれた仔牛を8~10カ月まで育てます。
この間に骨、筋肉、内臓を作り(内臓作りは10カ月以降も行います)を行います。
8~10カ月月齢になった仔牛はセリに出され、肥育農家の元へと渡ります。
肥育前期 美味しい霜降り和牛肉を作る
肥育農家の農場へと購入した仔牛ががやってきます。
導入後、ビタミンが豊富な餌を与え、中期に備え、ビタミンをためていきます。
また、中期、後期へ向けて内臓を作るよう餌を与えていきます。
肥育中期 美味しい霜降り和牛肉を作る
この中期の育て方で、霜降り、サシが入るかが決まります。
ここで多くの餌を食べさせ、どれだけ肥やせるのかが大切です。
ただ、無理に食い込ませれば、牛が耐えられず、死んでしまいます。
それでは元も子もありませんので、ギリギリを管理し、できるだけ食い込ませてゆきます。
ただ、そのためには、前期での準備がとても重要です。
肥育後期 美味しい霜降り和牛肉を作る
中期の食い込ませが終わったら、出荷まで、無理のないように餌を与え、増体してゆきます。
中期で霜降りが確定し後は増体を目指して牛を作ってゆきます。
中期を終えたばかりの牛はビタミンが足りず、病気になりやすいので、注意して補給して、餌を与えていきます。
出荷 美味しい霜降り和牛肉を作る
出荷月例になったら、肥育した牛を屠畜所へと運び屠畜します。
屠畜する月齢は農家さんによって違いますし、ブランド牛になると、出荷する月齢を指定しているところもあります。
屠畜所で取殺され、枝肉となり、枝肉市場で売買されることとなります。
肉屋 美味しい霜降り和牛肉を売る
肉屋さんで脱骨され(屠畜所で脱骨することもあります)
ブロック肉となり、そこから食べやすい大きさにカットされ、焼肉用、すき焼き用などのお肉として店頭に並びます
まとめ
繁殖農家さんが何をやっているのか?は別の項へ譲り、ここでは、肥育農家の流れを説明しました。
大まかに書いていますので詳細はこの後書いていきます。
ジューシーな赤身肉、とろける脂の甘み、それを同時に味わえる贅沢な和牛。
その味を作る秘密を紐解いてゆきます。
その前にお腹がすきませんか?
美味しい霜降り和牛肉いかがですか?
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