BSEとは
牛海綿状脳症(BSE)は、牛の病気の一つでです。
BSEプリオンと呼ばれる病原体に牛が感染した場合、牛の脳の組織がスポンジ状になり、異常行動、運動失調などが起き、死亡するとされています。
原因は、牛に与えられていた餌。
BSEに感染した牛の脳や、脊髄などを原料とした餌が画の牛にあが得られたことが原因で、英国などを中心に牛へのBSEの感染が広がり日本でも平成13年9月以降、平成21年1月までの間に36頭の感染牛が発見されました。
その後、日本や海外で、牛の脳や脊髄などの組織を家畜のえさに混ぜない、といった規制を行った結果、BSEの発生は3万7千頭(1992年:発生のピーク)から7頭(2013)へ激減しました。日本では、平成15年(2003年)以降に出生した牛からはBSEは確認されていません。
脊柱の取り扱いについて
現在BSEの原因となった脊柱は厳重に管理され、牛の脊柱は特定危険部位(SRM)として、除去、焼却しなくてはいけません。
解体の際出た脊柱は産業廃棄物として、業者に渡さなくてはいけません。その際。決められた書類にその脊柱の重量を記載し、渡さなくてはいけません。
「日本畜産副産物協会」さんののほうに、脊柱の管理に関してのっていますので、参照してみてください。
個体識別番号
食品のトレーサビリティ
BSEの発生により、牛肉の消費が激減。食品の安心、安全を確保するのが、急務でした。
そこで、食品のトレーサビリティというものを導入しました。
トレーサビリティとは、追跡可能と訳されますが、そのままで、
原材料の出所や製造元・販売先などの記録により、食品の情報を把握できるようにするものです。
これにより、
・問題が生じた際の原因究明や食品の追跡
・食卓から農場までの経路を明らかに
・食品安全性や、品詞表示に対する信頼
を確保することができました。
牛肉のトレーサビリティ義務化
牛肉に対して、食品トレーサビリティが義務化されました。
それは、
BSEまん延防止の処置
BSEの患畜発生時に、迅速かつ的確な関連牛の特定及び、所在地などを把握する
消費者の牛肉に対する信頼、安心の確保
牛肉にかかる牛の個体識別情報の提供による牛肉生産過程の透明化
が目的です。
牛の個体識別システム
牛肉のトレーサビリティを行うにあたり、牛一頭一頭に番号を振る必要がありました。
これが、個体識別番号です。
今は、牛の耳標を付け、その個体識別番号で、牛の情報を管理しています。
その情報は、「家畜改良事業団」様のページからいつでも確認することができます。
まとめ
個体識別システムの導入により、パック一つについている番号から、その牛がいつ生まれ、どのように移動し、どこで飼われていたのか、そういった情報がすべてわかります。
どこ生まれで、どこで育った牛なのか。それを知ると、牛肉がまた一段と美味しく感じられます。
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