家畜市場の流れ 美味しい霜降り和牛肉を作る技術
繁殖農家が育てた牛は、家畜市場へと運ばれ、セリにかけられます。
家畜市場とは、牛、馬、豚、ヤギ、櫃になどの家畜を取引する市場です。
ここに、家畜を売りたい人、買いたい人が集まり、取引が行われます。
参加できるのは、家畜商免許を持っている人だけに限られ、家畜の繁殖農家さん、家畜の肥育を行う農家さん、食品業の人など家畜を扱うプロがが集まります。
そのプロの目の中で、適正かつ、公正な取引が行われてゆきます。
前回は、受付~下見までを説明しました。
今回は、いよいよセリです。
子牛を買う 美味しい霜降り和牛肉を作る技術
セリの開始時間となりますと、いよいよセリが開始されます。
引き手によって、ひかれながら、セリ場の中央へと出されます。
それと同時に、セリ人から、この牛の説明が行われてゆきます。
そして、セリ人の掛け声とともにセリにかけられていきます。
セリの方法 美味しい霜降り和牛肉を作る技術
セリの方法は場所によって異なりますが、最新の自動電子セリ機を使用している場所もあります。
その場合、入札者は手元のセリ機を使用して、応札していきます。
電光掲示板に品種、性別、生年月日、重量などが表示され、その情報をもとに、購買者入札機のボタンを押していきます。
一頭のセリにかかる時間は、数十秒。牛の情報と、家畜商の目で値段が決められていきます。
落札した購買者は落札書類を受け取り、落札した家畜を確認します。
清算 美味しい霜降り和牛肉を作る技術
セリ終了後、セリに参加した家畜商は、代金の清算を行います。
市場の清算窓口で、購買者は買い付けた家畜の代金と、手数料を払います。
販売者は、落札された代金から手数料を引いた金額を受け取ります。
搬出 美味しい霜降り和牛肉を作る技術
家畜市場での取引後、それぞれの落札者は、落札した家畜を引き取って、市場から搬出します。
搬出の際、市場で発行される、家畜の引き渡し書類と、家畜に付けられた個体識別番号を照合し間違いがないか確認。
市場から搬出された家畜は家畜商の手によって引き取られていきます。
搬出は、運搬業者ががいますので、トラックに積み、牛舎まで運んでもらうところもあります。
まとめ
家畜市場の流れについてかきました。
繁殖農家が手塩にかけて作った子牛が、この市場を通して、肥育農家へと渡ります。
ひと昔前ですと、肉量が取れれば儲かるわけですから、肉量が取れる牛が好まれました。
しかし、最近では、おいしい牛肉を目指す肥育農家さんも増えてきています。
ここからが肥育農家の本領発揮。
目利きで選んだ子牛。
その子牛を長年培った、知識と、技術で牛を作り上げてゆきます。
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