家畜市場 美味しい霜降り和牛肉を作るために
繁殖農家が育てた牛は、家畜市場へと運ばれ、セリにかけられます。
家畜市場とは、牛、馬、豚、ヤギ、櫃になどの家畜を取引する市場です。
ここに、家畜を売りたい人、買いたい人が集まり、取引が行われます。
参加できるのは、家畜商免許を持っている人だけに限られ、家畜の繁殖農家さん、家畜の肥育を行う農家さん、食品業の人など家畜を扱うプロがが集まります。
そのプロの目の中で、適正かつ、公正な取引が行われてゆきます。
家畜市場で牛を買う 美味しい霜降り和牛肉のために
家畜市場で牛を買う場合どのような流れになるのでしょうか?
追っていきたいと思います。
受付をする
市場が開始される時間前に、取引をする人々が集まってきます。
集まるのは、家畜の販売目的の方、家畜の購入目的の方、繁殖農家さん、肥育農家さん、などが集まります。
この市場に参加できるのは、家畜商免許を持つ方たちのみですので、受付でその確認が行われます。
また、市場によりますが、買い主として参加する場合、決済のための保証金の有無を確認する市場もあります。
家畜の搬入
受付を終えたら、セリにかける家畜の搬入を行います。
搬入の際いろいろと確認をしていきます。
個体識別番号
牛には、トレースアビリティ制度により、一頭一頭個体識別番号という番号がつけられています。
その番号は牛の耳につけられ(耳標といいます)その番号を確認して行きます。
体重
入場時の体重を測ってゆきます。肉牛の仔牛を買うにあたって、この体重の情報というのはとても大切になってきます。
この体重は、セリの際、品種、性別、生年月日と一緒に表示され、入札の指標となります。
下見
セリにかけられる家畜は、搬入の受付が終わると、繋留されます。
家畜商はセリが開始されるまでの間に、繋留された牛の下見を行い、牛の状態などを確認してゆきます。
健康状態
牛の健康状態を見ます。状態が良くないもの、下痢をし、発育がうまくいっていないものなどを見極めていきます。
やせすぎていないか、ちゃんと食い込んでいるか。逆に初期の段階で食い込みすぎていないか、太りすぎていないか、などを見てゆきます。
ケガ
ケガをしているものはいないか。いたとしてその状態は肥育後、影響を及ぼさないのかなど多岐にわたってみていきます。
毛づや
ビタミンが入っているのか?健康的な発育が行われているのかなど、多岐にわたってみてゆきます。
ここは家畜商の経験や知識がものをゆうところで、プロの目が試されます。
牛の特徴をつかみ、それと先を見越していい牛になるかを目利きする必要があります
まとめ
お店で並ぶ牛肉を見ていても、このような家畜市場などの世界を思い浮かべることはないと思います。
ここで、搬入から、下見までを説明しました。次はいよいよ購買です。
より良い牛を作るため、プロの目が光ります。
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