ルーメンアシドーシスとは 美味しい霜降り和牛肉を知る
牛を作っていると、必ず問題となってくる障害があります。
それが、ルーメンアシドーシスです。
この状態になると、牛は餌を食い込まなくなり、霜降りが入らなくなりますし、増体も見込めなくなります。
また、この名称にある通り、「ルーメン」の障害であるため、厄介です。
このルーメンというのが、牛にとってとても重要な部位なのです。
ルーメンとはとは 美味しい霜降り和牛肉を知る
冒頭に書いた通り、ルーメンというのは牛にとってとても大切な部分です。
と書いてますが、焼肉の部位で言うととても簡単です。ミノです。
ルーメンとはそう、牛の第一胃、ミノのことをさします。
なぜ、このルーメンというものが重要であるかというと、反芻動物の構造を知る必要があります。
牛とはいったい何なのでしょうか?
うしとは 美味しい霜降り和牛肉を知る
牛の胃
牛とは何なのでしょうか?
牛は哺乳類で、そして反芻動物です。牛には4つの胃があるのは有名なところです。
第一胃:ミノ
第二胃:ハチノス
第三胃:センマイ
第四胃:ギアラ
ですね。この中で実際の消化といった胃本来の役割を果たしているのは、第四胃のみだといわれています。
それでは、その他の胃は何をやっているのか?
牛は人間とはまったく違ったエネルギーの取り方をしているのです。
牛はどうやって動いているのか 美味しい霜降り和牛肉を知る
人間はどのようにして動いているのか
牛を知る前、人間がどのようにして動くのかを見てみます。
人間は食事をします。人間の主食には、炭水化物が多く炭水化物が用いられます。
この炭水化物は、体内の消化酵素によって、細かく分解、消化されて、最終的にブドウ糖となり、腸で吸収され、さまざまな整理活動に利用されます。
このように、人間は炭水化物から生成される、ブドウ糖によって動いています。
それを知ったうえで、うしはどのように動いているのかを見て対比してみたいと思います。
牛が食べるも 美味しい霜降り和牛肉を知る
人間は炭水化物である、米や、芋などを主食としています。
では牛の主食は何なのでしょうか。
ずっと記事を読み続けてくださっている方はわかると思いますが、わら、などの繊維質が主食になっています。
牛の肥育では配合飼料などを食べさせますが、本来、牛は、草、わらを食べる動物です。いまさらですが。
配合飼料なんて本当はいらないのですよね。
牛は主食である草餌を奥歯でかみ砕き、ルーメンへとその草を送ります。
ルーメンは送られた草餌をエネルギーにし、牛の主な動力源とします。
ここに、ルーメンアシドーシスが牛に重大な問題を引き起こす原因があります。
エネルギを作るルーメンに問題を起こすわけですから、当然です。
まとめ
牛とは何なのか?知っているようで知らないことがたくさんあります。
つぎの記事で書きますが、人間と牛とでは、主にエネルギー減とする物質が異なります。
実は、牛はブドウ糖をメインで動いているわけではないのです。
牛を知れば知るほど、愛おしく、そして、肉を食べた時感じるものは変わってきます。
ここまで記事を読んでいただいた方は、きっと食べた時、感じるものすべてが異なっているはずです。
プロはもう一つ上のレベルで味を感じているのです。
プロが作る最高の霜降り和牛肉を。
匠の技が光る日本が生んだ牛肉の最高傑作和牛をぜひ味わってみてください。
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