ステアリン酸と牛肉 血管を健康に保つ
以前は高コレステロール血症との関係から、肉の脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸が悪いとされ、飽和脂肪酸はコレステロールを高めるというのが定説でした。
しかし、いま、牛肉と、コレステロールとの関係は変わってきており、むしろ牛肉を食べる方が良いとされています。
それはどういった理由からなのでしょうか。
高コレステロール血症
まず、高コレステロール血症との関連から、飽和脂肪酸は悪者扱いされたわけですから、高コレステロール血症とは何かを知らなくてはいけません。
脂質異常症とは
2007年より、「高コレステロール血症」「高脂血症」を総称して「脂質異常症」と呼ぶようになりました。
脂質異常症ですが、以下の3つのうち1つでも当てはまると、脂質異常症として診断されます。
1.LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が140mg/dL以上
2.ニトログリセライド(中性脂肪)150mg/dL以上
3.HDLコレステロール(善玉コレステロール)40mg/dL未満
この中でLDLコレステロールが140mg/dL以上の状態を「高コレステロール血症」と呼びます。
高コレステロール血症と牛肉
高コレステロール血症は、LDLコレステロールが140mg/dL以上の状態をいうのがわかりました。
では、牛肉を食べると、LDLが増え、体に悪影響を与えるのでしょうか?
答えはNOです。
ステアリン酸は、肝臓にあるLDLレセプターの活性低下を促し、結果的にコレステロールを下げますし、善玉コレステロールHDLを増やす効果があるといわれています。
牛肉に含まれる、オレイン酸、ステアリン酸、パルチミン酸は、総コレステロール値を低下させ、LDLコレステロールも下げてくれるのです。
牛肉に含まれる脂を構成する脂肪酸は、80%~90%は、パルチミンさん、ステアリン酸、オレイン酸であり、むしろ体に良い結果をもたらしてくれます。
まとめ
ひと昔前ですと、牛肉には脂肪が多く、そしてそれを取り入れれば、血液中のコレステロール値は上がり、高コレステロール血症になると思われてきました。
しかし、現代では、牛に含まれる、脂肪酸は、むしろ悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあることがわかってきました。
しかし、食べすぎは禁物です。しっかりと分量を守って、健康的な体を作ってゆきましょう。
美味しく美しく。健康食生活に牛肉を取り入れてみてください。
きっと大きな変化を感じることができます。
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