続 子牛の搬入 美味しい霜降り和牛肉を作るプロ
子牛は、繁殖農家というプロから、長距離運転で牛を運ぶプロの手によって、牛を作るプロ肥育農家へと渡ります。
牛舎についたばかりの子牛には、注意すべき点や、やらなければいけないことが沢山あります。
それを一つ一つやっていきます。
ワクチンをうつ 美味しい霜降り和牛肉を作るプロ
導入した子牛には、ワクチンをうつ必要があります。
このワクチン注射で打つのですが、注射ということで、現在は獣医しかうつことができません。
現在はと書いたのは、昔は農家がやっていたということ。薬品をもらって、注射に薬品を指定量注入し、牛へうつ。
注射をうつだけなのですから、できそうですが、やってはいけません。
さてここで打つワクチンは、5種混合生ワクチンです。
牛伝染性鼻器官炎、牛ウイルス性下痢ー粘性病、牛パラインフルエンザ、牛RSウイルス感染症、牛アデノウィルス感染症混合性ワクチン、略して「ゴポン」と呼ばれます。
また、それと同時に、ミコチルという薬も皮下注射します。
個体識別番号の記録 美味しい霜降り和牛肉を作るプロ
農場にやってきた子牛の情報を、後でトレースアビリティシステムへ登録する必要があります。
つないである仔牛の個体識別番号を一頭一頭メモしておく必要があります。
個体識別番号をメモしたら、ロープを外し、升の中に子牛を離します。
大きくなると食い込んでしまうので、たてごがついていれば、外しておきます。
升について 美味しい霜降り和牛肉を作るプロ
子牛を導入する際、綺麗に、清潔にしておく必要があります。
以前あった堆肥を出し、新しい木くずを敷いておきます。
木くずは多めに敷いておきます。床下がコンクリートであった場合、足を滑らす可能性があるためです。
また、堆肥を出す際、端にある堆肥を中央へ集め、その上へ木くずをかけてあげると、良いです。
木くずは牛が走りまわると、中央がへこみ、周りに木くずが分散してしまいます。
下に堆肥を敷いてあげることで、これを抑えることができます。
導入後の餌 美味しい霜降り和牛肉を作るプロ
長い旅をしてきた子牛は疲れているため、休養が必要です。
まずは、ビタミンの入った青草のみを食べさせ、体調、胃の具合を整えます。
ここで与える青草はチモシーで、生草ではありません。
まとめ
導入はこれで終わりです。
2週間ほどチモシーを与え、ゆっくりさせ、体調を整えてから、次の餌を与えていきます。
そこからは、前期といわれる段階に入っていきます。
導入時の子牛はめちゃくちゃかわいいです。
そして、新しい木くずにうっとりしながら寝ている姿は最高に癒されます。
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