種牛 但馬系 安平 伝説の種牛
安平は宮崎牛の種牛です。名前は安平(やすひら)。1989年4月生まれ。人間でいうところの100歳ほどの年齢です。
安平は昭和の「安福」平成の「安平」と称されるほどの伝説的な種牛で、最高品質の厚志を約22万頭も生み出しています。
普通種牛は負打つ8歳ごろが精液採取のピークですが、安平は16歳ごろまで現役でした。
多くの種牛は引退とともに処分されるのですが、宮崎県の畜産業に多大な貢献をした安平は、最期まで買いづづけようと飼育が続けられていました。
しかし、宮崎県で発生した、口蹄疫の感染の疑いがあり、殺処分されました。
安平の父である「安福」はとても有名な種雄牛で、全国的に有名な飛騨牛の父として知られる牛です。
安平の父 安福(宮城)
安福(宮城)。
安平の母の父は安福(岐阜)であり、安平の父は安福(宮崎)です。
名前は同じなのですが、当然ながら異なる雄牛です。
この雄牛の配合だけでも、安平のインパクトは強いものだったでしょう。
安平の母の父 安福(岐阜)
兵庫県美方郡村岡町熊波の井上七五三松方に誕生。号名は「福美」。母牛は「ちずる」。
兵庫県養父群養父町上藪崎の木村鉄夫氏が種雄牛として育成し、その後、県有種雄牛として岐阜県が購買しました。その価格1000万円。
「安福」の名は、上松知事によりもらったものです。
岐阜県種畜場(現畜産研究所)で産肉能力間接検定で県内歴代最高の成績を出した優秀な牛でした。
「安福」の産子は枝肉の上物率が高く、全国の注目の的となり、仔牛の価格は全国一の高値で取引されるように。
安福号の顕彰像がで切るほどの名牛でした。
岐阜県というと飛騨牛が有名ですが、ルーツをたどると、「安福」という雄牛へたどり着きます。
飛騨牛の名を全国へ広げた立役者です。
今では、飛騨白清、白清85の3、花清国など、安福の良さを引き継いだ種雄牛が飛騨牛銘柄の発展に寄与しています。
まとめ
安平は雄牛ですので、精子を採取し、売るのですが、一時期その値段は通常の10倍以上で取引されえていました。
通常価格の10倍以上で販売される精子ですから、それを盗もうとする人もいました。
そんなことが起きるぐらい、全国の畜産業者内では伝説的な牛でした。
いま全国的に有名な、松坂牛や、佐賀牛がいますが、その「素牛」は、宮崎県産の子牛です。
その宮崎県産の子牛の価格、ブランドを支えるのに、圧倒的な人気のあった安平の影響力は大きいものでした。
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