見島牛 美味しい和牛の種類
近年、メディアに取り上げられ、注目を浴びた見島牛。
天然記念物ということもあり、その希少性は極めて高く、口にすることがとても困難です。
そんな見島牛とはどんな牛なのでしょうか?
見島牛のルーツ 美味しい和牛の種類
見島牛は、山口県萩市から西北44.3Kmの日本海に見島において、わが国に古くから在来していた牛として飼養され、1928年に飼養地見島が天然記念物に指定されました。
当時は523当が約300はの山々とその周辺を放牧場として飼養、その後、1955年まで500頭代を維持していましたが、社会・経済情勢が変化する中で、1975年には、33頭まで減少しました。
しかし、三島保存会や、関係者が増頭に尽力し、1998年には、飼養農家は7戸にまで減少したものの、頭数は繁殖・育成牛70頭、子牛7頭まで回復しました。
見島牛の特徴 美味しい和牛の種類
見島牛は、種雄牛で対抗130cm、体重488Kg、種雌牛で113cm、266Kgと小柄で、体幅に乏しく、後躯もさみしいが、皮膚、被毛は繊細で骨締まりが良好であり、現在においても1930年当時の体型を維持しています。
また、性質は温順、敏活で、農耕機械が導入される以前は農作業、運搬に使われてきました。
最近では、牛肉の輸入自由化により、国産牛の肉質向上が求められ、見島牛が持っている、脂肪交雑能力(サシが良く入り、きめが細かい)を活用した乳用牛との交雑種(F1)生産用として、精液需要が高まりました。
一方、見島牛は長い間閉鎖集団内での交配が繰り返されてきたことから、近交がかなり進んだ牛群となっています。
牛群全体の栄養状態は、年間を通じて痩せ気味であり、また、黒毛和種に比べて血液中の蛋白質は引くが、総コレステロールや、中性脂肪等は高い傾向にあることや、糖負荷試験結果からも特異な代謝機能を有していることも判明しています。
まとめ
天然記念物にも指定されている見島牛。
なかなかお目にかかることはないかと思います。
現存する日本在来種の牛は、鹿児島県の「口之島牛(くちのしまうし)と、この「見島牛(みしまうし)」だけです。
自然で育ったエネルギッシュな肉質、そして天然の霜降り。本当に希少性の高い「幻の牛」とも呼ばれる牛です。
もし口にすることがありましたら、幸運です。
コメントを残す